
ほてると顔が赤くなってしまうことは誰にでもありますし、緊張や興奮した際に顔が真っ赤になる事もよくあります。
これらのことは、ごく自然なことなので必要以上に考え込む必要はないです。
しかし、顔が赤くなる現象も度をこえて起こると自分だけ顔が真っ赤になるので恥ずかしいと感じたり、場合によっては顔が赤くなる事で心理状態を読み取られるのでは??と心配になってきます。
この様な症状はいわゆる「赤ら顔」と呼ばれるものです。そして、意外にも赤ら顔を経験したことのある人は多いです。
この赤ら顔は、人によってはとても深刻に悩んでいる症状ともいえます。
この記事では、顔が赤くなってしまう原因や対策を赤ら顔を含め色々とご紹介していきます。
赤ら顔の原因は?
赤ら顔とは、顔が赤くなる症状を指します。特に頬や鼻などの顔部分でも目立つ場所が赤くなることが多いです。中には顔の広範囲にわたり赤ら顔となる人がいます。
これから、赤ら顔の原因をいくつかご紹介していきます。
皮膚が薄い
赤ら顔の原因の一つとして、主に女性に多いのが皮膚の薄さです。皮膚の下には、毛細血管という非常に細い血管が無数に張り巡らされています。
本来ならこの毛細血管は表面から透けることはありませんが、皮膚が薄い人はこの毛細血管が皮膚上から透けて見えてしまいます。
そのため、顔が赤く見えることがあります。
顔の中でも特に頬骨部分や鼻は皮膚が誰でも薄い部分ですので、特に赤ら顔の場合だと目立つようです。
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毛細血管の拡張
皮膚の下にある毛細血管は、外部の気温に合わせて拡張したり、伸縮したりします。こうすることで皮膚の体温を調整しているのです。
夏場や比較的暑い地域は、寒暖差がそこまで大きくはありませんので、毛細血管が拡張したり伸縮することはあまり見られません。
しかし、冬場や寒い地域だと室内と屋外の寒暖差が激しいために毛細血管が拡張・伸縮を激しく行います。
寒い国や寒い地域に住んでいる人や、冬場の寒い時期などに、室内と屋外を行き来していると、顔でも特に鼻や頬が赤くなった経験はありませんか?
これも毛細血管が外気温に合わせて、拡張したり伸縮したりして体温調整を図っている証拠です。
この毛細血管の拡張や伸縮を繰り返しているうちに、どんどん毛細血管の機能が低下していきます。
毛細血管の機能が低下すると、拡張した血管がそのまま伸縮せずに拡張したままになってしまうことがあります。
こうなると、通常でも常に赤ら顔となってしまいます。
関連記事:オイリー肌は水分と油分のバランスが原因!改善する方法は?
脂漏性皮膚炎
皮膚には、常に外部からの刺激を守ったり皮膚を保護するために分泌されているものがあります。これを皮脂と言いますが、この皮脂の分泌が過剰になってくると、肌に必要以上の皮脂が溜まってしまいます。
皮脂は空気に触れると酸化しますが、通常なら問題ありません。
しかし皮脂が多すぎると酸化した皮脂と、常に皮膚上にいる常在菌といわれる安全な菌が反応し合ってしまい、肌に炎症を引き起こしてしまうことがあります。
すると、ニキビの原因となったりして、皮膚が赤くなってしまいます。
皮脂が原因で皮膚が炎症を起こしてしまうことを大きくまとめて脂漏性皮膚炎と言いますが、まさに脂漏性皮膚炎は赤ら顔になる可能性が大いにある症状です。
アルコール摂取
よくお酒を飲んでいる人をみると顔が赤くなっていることがあります。居酒屋などに行くと、必ずと言っていいほど顔が赤い人を見かけます。
これは、アルコールによって血管が拡張していることが原因で起こるものであり、赤ら顔と聞くとアルコール摂取時の顔の赤みを想像する人は多いです。
関連記事:混合肌のスキンケア方法が分からない!原因や対策を解説!
赤面症
赤面症とは、対人恐怖症の症状の一つです。これは、緊張や不安、何らかの恐怖などを関画汁とそれに伴い赤ら顔になることを指します。
緊張しやすい人だったり、交感神経が活発になりやすい人などが赤面症になりやすいです。
アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎は、よく聞くものです。これは、皮膚が炎症を起こす皮膚疾患を言います。
アトピー性皮膚炎の人が赤ら顔になるのは、皮膚の炎症が原因であるため、アトピー性皮膚炎の人で赤ら顔の人は非常に多いです。特に多い特徴ともいえます。
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赤ら顔の対策について
洗顔
肌が敏感な人や薄い人は、洗顔方法をまず見直しましょう、出来るだけ洗顔は摩擦などの刺激を与えず、素早く済ますことが大切です。長時間の洗顔は、やはり少なからず皮膚にはダメージがありますので、出来るだけダメージを与えないようにすることを心がけましょう。
クレンジング
女性ならメイクをするために、ほぼ毎日と言っていいほど使用するクレンジングです。このクレンジングは、洗浄力が高いほどメイクの洗い流しがなくていいと言われますが、それだけ強力ということは皮膚が本来必要な皮脂まで綺麗に洗い流してしまいます。
汚れなどを綺麗に洗い流すことはとても重要ですが、必要な皮脂まで洗い流してしまうことは肌にとってはあまりいいものではありません。
洗浄力の高いクレンジングを使用することを避け、出来るだけ敏感肌の人向けのクレンジングなどを使用するよう心がけましょう。
皮膚の炎症を鎮める
皮膚が炎症を起こしている場合は、炎症を鎮めるためのケアを行いましょう。脂漏性皮膚炎やアトピー性皮膚炎の場合は、すぐに皮膚科を受診してそれぞれの症状に合った治療を行いましょう。
ただ皮膚が炎症を起こしているだけなら、炎症を鎮めるようなクリームを使用したり、メイクを避けたり、使用している化粧品を敏感肌の人向けのものに変えるなど、様々な方法があります。
薬の服用
脂漏性皮膚炎やアトピー性皮膚炎の場合は、セルフケアより医師の下しっかり治療を行う方が綺麗に赤ら顔を治すことができそうです。必要な薬があれば、きっちり使用し、体質改善などで必要な服用薬があれば、用法・用量を守り治療に専念することが大切です。
アルコールの摂取方法
お酒を飲むと顔が赤くなる人は、基本的には服用薬が一番です。例えば、アルコールによる赤ら顔の体質を改善するための漢方なども存在しています。
アルコールによる赤ら顔を治療することは難しいですので、可能であればお酒を控えるなどの工夫が良いでしょう。
関連記事:ピーリングで肌荒れが起こる?正しい頻度やタイミングは?
まとめ
赤ら顔と一言にっても、外部から問題ではなく、内部的問題が大いに関係していそうです。しかし、どれもしっかり治療したりケアすることで赤ら顔対策になる手段はたくさんあります。
また赤ら顔で悩んでいる人は、案外少ないものではないため、病院でも気軽に相談できそうです。
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