
パラベンというのは防腐剤のことです。
化粧品をはじめ、食品などにも入っているものです。とても殺菌力が強いため、ごく少量で作用を発揮します。
正式名称を、パラオキシ安息香酸~、といいます。~の部分は色々(商品によって変わる)ので省略しました。
最近ではパラベンフリーの化粧品がよく見られます。パラベンフリーの化粧品は本当にいいものなのでしょうか。
この記事では、パラベンと化粧品の関係について、そして化粧品を選ぶ際に気を付けた方がいいことについてお伝えしていきます。
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パラベンフリーの化粧品は安全か?
化粧品に入れるパラベンは、1%未満と決められています。それでも充分殺菌力を発揮できるからです。まず抑えておかないといけないことは、医薬品や食品などにもパラベンは入っているということです。
なので、化粧品だけパラベンフリーのものを選んでも実は、それほど意味がないということを頭に入れておいて下さい。(だだし気分は変わります、それはそれで効果があることかもしれません)
食品にも入っているということは、安全性も確認されているということだからです。
ではなぜパラベンがよくないと言われているのかというと、20年ほど前に厚生労働省から、皮膚アレルギーを起こす可能性のある物質は必ず表記するように、という風に義務付けられたもののひとつがパラベンだったからです(ちなみに現在では全成分を表記するように変わりました)。
確かにパラベンは単独で使用した場合にアレルギーが起こる可能性があったようですが、今では他のものと併用することによってパラベンの濃度が下がるようになっています。
1%未満となっていますが、実際にはそれよりももっと少ない量で配合されているものが多いです。
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パラベンと比較してフェノキシエタノールの安全性は?
パラベンフリーの化粧品ですが、パラベンが入っていないということは、何か他の防腐剤が入っているということです。なぜなら薬事法で、3年間は腐らないように作りなさいと決められているからです。
けれど他の防腐剤はパラベンの殺菌力には劣るため、3年間の保証をするためにはもっと多い量の防腐剤を入れることになります。
例えばフェノキシエタノールは、パラベンの代わりとして多く使われています。ただ、パラベンと比べて殺菌力が劣るため、パラベンよりも多い量が必要です。
多い量で入っているから害があるか?という疑問が沸いてきそうですが、単独での使用ではやや毒性があるようで、パラベンと同じくらいということです。
ですが、今では防腐剤だけで腐るのを防止しているわけではなく、化粧品自体、腐りづらくなっていたり、他のものが配合されることで、フェノキシエタノールの量は少なくてもいいようになっています。
ただ、エタノール系のものなので、人によっては刺激感があるかもしれません。基本的には抑えておきたいことはこれらの事です。
フェノキシエタノールはお茶に含まれている成分ですので、天然成分と書かれている化粧品にはこちらが入っていることもあります。
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化粧品を選ぶ際に気を付けること
結局のところ、何が安全で何が安全ではないかということは、一概にはいえないというのが実際のところです。パラベンも他の成分と一緒に入っていたりするため、単独では使われていません。フェノキシエタノールも同様です。
パラベンで刺激感が出た人は、フェノキシエタノールの方がいいかもしれませんし、逆も同じです。
他に入っている成分に刺激感などの過敏症がある場合もありますので、自分に合ったものを選ぶのが一番です。
つけた時に、使い心地がいいと感じるものを使用するようにしましょう。
皮膚の症状が悪いような時は、むしろ化粧品などはつけずに石鹼だけにした方がいい場合もありますので、気をつけましょう。
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最後に
最近では化粧品があまりにも豊富にありすぎて、選ぶのは大変だと思います。けれど、ずっと使うものなので、それなりに慎重に選びたいところです。決して値段が高ければ良いというものでもありません。
試しに新しいものを使ってみる時は、なるべく肌の状態のいい時にしましょう。
肌の状態が悪い時は、肌が過敏になっていて、それが原因で過敏症を起こしてしまう可能性もあります。
ずっと使っていて問題ないものであればあえて変える必要はないのですが、変える場合は、3日くらい新しいのを使ってみて、4日目に元のものを使ってみると使い心地の差が分かりやすいと思います。
あとは年齢なども加味して、エイジングケア化粧品を選ぶのもひとつの方法です。やはり、年齢とともに肌の調子も変わってしまうのも事実です。
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